
2012年02月21日
景観?交通安全?

「自転車専用レーン」の整備が全国で進む中、京都市上京区にある長さ260メートルのレーンの青い塗装を、市が「京都の雰囲気に合わない」と今月、赤茶色に塗り替えたそうです。ここは、警察庁などが青色を推奨し、京都府警が昨年1月に塗装していました。このレーンは府警本部東側で、整備時は道路管理者である市の予算措置が間に合わず、府警が青色に塗装したようです。警察庁などが2009年7月、全国の道路管理者と警察本部に「視認性が高い」という理由などで「青色を推奨する」と通知していたためで、全国のほとんどのレーンが青系色といわれています。
一方、市は伝統的な町並みに調和させるため、屋外広告物の色を条例で規制しており、ハンバーガーや牛丼のチェーン店、コンビニエンスストアの多くは看板などを茶系色や明るさを抑えた色にしています。
今回の塗り直しも景観保護の考えに沿ったもので、650万円をかかったそうです。府警は「赤茶色は夜間見えにくい」などと反対していたらしいのですが、今年度中に新設される中京、下京、伏見区の3か所のレーンについても、市は赤茶色にする考えを示しています。
京都市の道路環境整備課は「赤茶色は市特有の事情を考慮して決めた。安全を軽視したわけではなく、市民に周知し、理解を求めたい」と言っています。

草津市でも南草津駅周辺で自転車専用レーンが設けられています。立命館大学へ向かう道には、赤茶色が採用されています。

一方、光泉高校へ向かう道には、青色が採用されていて、ご覧のように夜でも、比較的見極め易いように思います。
景観か?交通安全か?
また、去年6月起きた自転車が歩行者ぶつかり死亡事故の初公判がありました。立命館大学は通学に自転車を利用する場合、自転車保険の加入を義務化したそうです。車とうまくつきあい、歩行者、自転車など遅い交通の再生を行ううえで、自転車の安全走行はこれからの大きな課題ですね!もちろん歩行者のマナーも!
Posted by 伊吹達郎 at
23:13
│Comments(0)