
2014年11月10日
無電柱化事業

国史跡の草津宿本陣など宿場町の面影を残す滋賀県草津市の旧東海道、、旧草津川から立木神社までの約600メートルの区間で無電柱化が検討されています。
無電柱化については、パリやロンドン、香港では100%、台北95%、ソウル46%で日本は1%に過ぎないそうで、現在、自民党では無電柱化推進法案を今国会で成立をめざしています。草津市では、本年度中に住民ワークショップを数回開催して意見交換し、住民主体の「(仮称)無電柱化検討委員会」の設立を目指す予定で、「景観形成重点地区」の指定を視野に、早ければ2018年度に無電柱化事業着工にこぎつけたいとのことです。市景観課は既に9月末に草津市民センターで商店主らに無電柱化の説明会を開き、電柱すべてを地中化したり、道路を横切る電線だけを撤去して埋設したりと、さまざまな手法があることを紹介し、市条例に基づく景観形成重点地区に指定されると、住民らが設けたルールに沿って景観づくりを進め、市も支援策を展開することを説明しました。また、「草津学区ひと・まちいきいき協議会」でも、旧街道の風情を生かしたまちづくりに向けた無電柱化が提案されていました。

市内においては国が国道1号の草津川トンネルから県事務所の交差点までの電柱の地中化を進めており、大江霊前寺線の一部では、電柱を奥に下げ、空間を広く取り景観に配慮する試みも行われています。お隣の守山市では、銀座通りで新たに親水緑地前を工事中だそうです。今日もクレーン車が電線をひっかけ何本もの電柱が倒れるというニュースが流れていました。安全面から言っても無電柱化は有効な手段かもしれません。先般、仙台市を訪れた際には、新しい電柱がすごく目につきました。東日本大震災復興においては、急いでいるので、そのような状態だと感じました。1年間で7万本も増えている電柱王国日本、景色が変わる無電柱化、注目です。
Posted by 伊吹達郎 at
23:24
│Comments(0)