
2014年01月27日
防災•危機管理の心得
議員クラブ研修に参加してきました。今回は兵庫県元副知事、防災監の齋藤富雄氏を迎え、「防災•危機管理の心得〜市の防災体制の充実に向けて〜」をテーマに講演をいただきました。阪神淡路淡路大震災直後に全国初となる自治体危機管理責任者の防災監に就任され、「ナホトカ号」重油流出事故、明石花火大会事故、JR福知山線列車脱線事故、佐用町洪水など数々の防災、危機管理事案に対処して来られ、成功論ではなしに、失敗し、克服して来た課題などを100ページに実例を交えながらまとめられた冊子を中心に語られました。住民を守るのは市町村で県、国はそのサポート的存在なので、防災力基準をレベルアップし危機管理体制を整えていかなければならない。早過ぎて失敗はなく、対策本部の設置についても小さい事案でも設置すれば良いとのこと。抜き打ち訓練も有効で、実際に兵庫県で実施され、まったくシステムが機能しなかったことがわかり、マスコミにも大きく報じられたそうです。うまくいくだけの訓練だけではなく、とっさに、どのように危機管理機能が働くのか?それをもってマニュアルの改訂や情報発信、人の流れ、緊急自動車の準備、経路のチェックなど大いに役立ったとのことです。議員としての役割も大切で、地域と行政をつなぐパイプとして、まず動く、県や国などへの要望、提案等にも協力することが大切だということです。先日参加させていただいた、ひょうご1.17のつどいともクロスオーバーし、いろいろ考えさせられ、有意義な講演でした。
Posted by 伊吹達郎 at
23:17
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