
2016年05月23日
出生率微増

1人の女性が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1・46で、9年ぶりに下がった前年を0・04ポイント上回ったことが厚生労働省の人口動態統計で発表されました。1・45を超えるのは1994年以来、21年ぶりだそうです。赤ちゃんの出生数も5年ぶりに増えたが、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は過去最大の28万4772人を記録し、人口減少は加速しています。
出生率を年代別に見ると、30歳代の伸びが目立ち、40歳代と20歳代後半も上昇し、25~29歳の出生率は5年ぶりの増加となりました。都道府県別では、前年と同じだった岡山県を除く46都道府県で上昇し、最高は沖縄県の1・94で島根県(1・80)、宮崎県(1・72)と続き、最低は東京都の1・17でした。出生数は前年比2117人増の100万5656人で、5年ぶりに増加に転じました。30歳以上の出生数が増えた影響が大きいが、29歳以下は減っており、今後、出産世代とされる15~49歳の女性人口の減少に伴い、出生数は減少傾向が進みそうです。第1子出産時の母親の平均年齢は30・7歳。前年比0・1歳上昇し過去最高を更新しているが、晩産化傾向は鈍化しています。一方、死亡数は129万428人(前年比1万7424人増)で戦後最多。死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は28万4772人で、過去最大の減少幅となりました。婚姻は63万5096組と前年比8653組の減少で、戦後最少を更新。離婚は22万6198組で、前年に比べ4091組増えました。
滋賀県では、出生率は1.57と前の年を4年ぶりに前の年を0.04ポイント上回りました。平成24年からおととしまでは横ばいの状態が続いていましたが、4年ぶりに上昇したことになります。全国平均は1.46で、滋賀県によりますと、記録が確認出来る昭和45年以降、全国平均を上回っています。また去年、県内で生まれた子どもの数は1万2622人と前の年より107人少なくなりました。これに対して死亡した人の数は1万2507人で、前の年より241人多くなりました。その結果、出生数から死亡数を引いた人数は115人で、滋賀県の人口1000人あたりの増減率ではプラス0.1%となりました。
増減率の全国平均はマイナス2.3%で全国の都道府県では沖縄県、愛知県、東京都とともにプラスとなっています。
このほか、滋賀県内で初めて結婚した夫婦の年齢は、夫が前の年と比べて0.2歳高い30.7歳、妻が0.1歳高い29.1歳となりました。
全国平均より、夫は0.4歳、妻は0.3歳低くなっています。
Posted by 伊吹達郎 at
23:42
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