
2013年10月12日
英国マギーズセンター長来日講演会

南草津駅前のニプロホールでの英国のマギーズセンター長の講演会に参加して来ました。広い会場は満席で、ご協力いただきましたみなさんに感謝です。有難うございました。
マギーズセンターは、自らもがん患者だったマギー•ケズウィック•ジェンクス氏の遺志を引き継いだ人々によって設立された、がんに関わるすべての人が無料で利用出来る相談支援センターです。1996年に設立されて以来、英国を中心に17カ所に展開され、年間12万人を越える訪問者があり、活動資金のほとんどは募金や寄付によるもので、年間15億円の収益があるそうです。重要なコンセプトのひとつが「利用しやすさ」です。がん患者やその家族、友人であれば誰でもいつでも立ち寄る事ができ、すべてが無料で、病院やがんセンターの敷地内にあり、外観は建築家の自由な発想で素晴らしいものが寄贈され、内部は、利用者が安心して過ぎせるような家庭的な雰囲気うぃ提供することにより「医療の場ではなく」「自分たちの場」だと感じ、気持ちを率直に語れることができるようにはかられています。

日本においても、相談支援センターや患者の交流の場としてサロンも開設されていますが、スタッフ不足、活動が患者本人まかせになっているなど課題も多く、マギーズセンターのように、患者さんや家族のもつ心理社会的な苦痛を軽減するきめ細やかな支援が必要とされています。1日も早く、マギーズセンターのコンセプトのような施設が建築され、利用出来るようになることを願いますが、まずは、それぞれの地域にあった支援体制の整備を進めていかなければならないと思います。
Posted by 伊吹達郎 at
23:28
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