
2016年03月04日
災害時におけるストーマ装具等の調達に関する協定調印式

来週の3月11日で、東日本大震災からまる5年が経とうとしています。
いざという時に、困らないように、準備しておくことは、必要な事です。
本日、災害時における段ボール製品の調達に関する協定および災害時におけるストーマ装具等の調達に関する協定調印式が草津市役所で行われ、5つの民間業者との協定が結ばれました。
定期的にストーマ装具は取り替えなければなりません。
指導では、災害時のためには、自分で用意しておくようになっていますが、着の身着のまま、避難せざるおえなかったり、長期に及ぶ避難生活の場合に、ストックがあれば助かります。
ストーマ装具とは、様々な病気や障害などが原因で、腹壁に造られた便や尿の排泄口のことを『人工肛門・人工膀胱』といい、その人工肛門・人工膀胱のことを総称して『ストーマ』と呼ばれています。また、ストーマを持っている人のことを『オストメイト』と呼んでいます。
昨年の今頃、私もストーマを装着していました。
ちょうど、その一昨年前の11月議会においてある議員がストーマ備蓄について一般質問していただきました。その議員へ、質問の前に、オスメイトのひとりとして、オストメイトの実情やストーマ装具の必要性を伝えさせていただきました。私の場合は、おへその下くらいのところから腹部切って、小腸を体外に出して、一旦、切断して、排泄物を袋に貯める方式でした。必ず排泄はあるわけで、感覚もなく、勝手に袋にたまっていきます。その袋には350ccぐらいしか、貯める事ができません。そこで、定期的に多目的トイレのオストメイト用のシンクに流しにいく必要がありました。また、ストーマの交換をしなけばならないときには、シャワーで洗浄して、また装着しなければなりませんでした。
オストメイトの外出には、多目的トイレの充実が必要で、大きなスーパーでは、オストメイト用のマークがだんだん増えてきました。うれしいことです。いつでもトイレを気にしなければないないオストメイトとっては、気軽に外出が可能になります。オストメイト用のシンク、温水シャワー、鏡、カバンや服をかけておくフックなどが整ってあればうれしいです。あと、なかなか整備されていないのが、靴を脱いで、着替えられるための踏み台です。オムツの交換など、靴を脱いで着替えなければならないケースが多く、脱いだ靴を踏みながらよく着替えをしていました。段ボールがおいてあるだけでも助かります。草津市役所では簀の子を置いていただきました。ちょっとしたことですが、ものすごく楽になります。
災害時や非常時のための備え、3.11を前にみなさん、もう一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
Posted by 伊吹達郎 at
23:43
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