
2015年01月23日
松原内湖遺跡

滋賀県文化財保護協会は、彦根市松原町の松原内湖遺跡で、戦国時代に築かれたとされる堀切(ほりきり)や竪堀(たてぼり)などの城郭遺構の一部が見つかったと発表しました。構造や立地などから織田信長が、浅井長政と越前の朝倉氏の連合軍を破った姉川の戦いの翌月に始まり、長政の家臣が守る城を信長軍は8か月にわたって包囲し、降伏させた1570年(元亀元)年の佐和山城攻めに際して築いた可能生が高いのではないかと言われています。信長の家臣が記した「信長公記」には、佐和山城攻めで四つの城や「鹿垣(ししがき)」と呼ばれる障害物を築いたと記され、信長が敵兵の進入を阻むために築いた包囲網の一部と考えられるとされています。25日には現地で説明会が開催されます。大規模な包囲戦を得意とした信長の戦術がうかがえるこの貴重な遺構、天下統一への足跡に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
◉問合せ
滋賀県文化財保護協会=077(548)9780
Posted by 伊吹達郎 at
23:19
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