
2012年10月29日
ビジネスアカデミー2012
守山商工会議所青年部主催のビジネスアカデミー2012に参加して参りました。今回はイラク先遣隊長「ヒゲの隊長」で親しまれている参議院議員の佐藤正久氏の講演で、テーマはヒゲの隊長のリーダー論〜指揮官、指導者、経営者に求められる条件〜でした。
「備えあれば憂いなし」最悪の事を考えて最善を尽くす。
ヒゲの隊長のお話は何度お聞きしても、説得力があり、また感動の涙があふれてしまいます。福島出身のヒゲの隊長は、3.11の東日本大震災の救済、そして復興の最前線でもしっかり頑張ってくださってました。イラクもそうですが、予想のつかない最前線で、いろいろなことを想定し、与えられた戦力で、最善を尽くす。修羅場、土壇場など困ったとき、権利と自由を主張する前に、義務と責任を果たさないと隊の統率はとれず、戦力は半減し、目的を達成出来ないと。備えのできる人間形成のために教育は大切で、あせらず本物を掴んでいただきたいとのことでした。

「東アジア地勢図」が演題の横に貼ってあり、それは私たち日本人が常に見慣れた地図ではなく、アジア大陸から見た日本で、いつもの日本地図の逆さまの地図でした。国防を考える時、理念として「中国側から」「韓国側から」「ロシア側から」日本を見る、ということは常識的にやるそうで、中国にとっての日本列島は世界攻略上文字通り「目の上のたんこぶ」で、ロシアにとっても、日本は立ちふさがる「壁」のようにみえますね!
日本の領土面積は世界で60番目と言われています。ところが、日本の権益が及ぶ排他的経済水域となると、全世界で何と6番目だそうです。国家は主権、領土、国民と言いますが、日本は領土について教育をしていません。択捉島、国後島はそれぞれ国内何番目の面積をもった島かご存知ですか?
今、問題となっている竹島と尖閣諸島でさえどこにあるか無関心であるといいます。この地図をみるとその重要性が更にわかりました。
父母祖父母が守り通してきた日本の文化を守ること。日本古来の礼節を、世界にも類のない豊穣な言葉である日本語を守りぬくこと。それが「国防」で、国防は武器ばかりではなく、日本人のハートです。佐藤氏の誠実で情熱のあるハートがしっかりと伝わってきました。
Posted by 伊吹達郎 at
23:47
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