
2016年05月04日
芦浦観音寺特別拝観

草津市芦浦町の国指定史跡の芦浦観音寺が今日、明日と一般公開されています。
芦浦観音寺は、近江の正倉院と称されるほど重要文化財も多く、信長、秀吉、家康との関わりや琵琶湖の舟奉行としての役割もされてきており、城郭のような佇まいは、時を忘れさせる、そのような雰囲気を醸し出す空間となっています。
特に今回は「北野湯茶道具目録」は秀吉直筆の1587年の北野大茶会の書状で当時の住職に送られたものや大きな翡翠をあしらった茶道具、江戸時代の蝶文蒔絵の弁当箱など資料7点が里帰り展示されています。

芦浦観音寺は通常の拝観は予約のみですが、20周年を迎える草津市観光ボランティアガイド協会の主催で年に2回一般公開しています。
ボランティアガイドのみなさんが親切にいろんなことをご案内してくださいますし、お茶席(300円)や詩吟などの接待もしてくださってます。また、お琴や尺八の演奏もあり、初日の午後からは私も尺八の演奏に加わりました。
この芦浦観音寺の保安や観光に大いにご尽力いただきました甲賀市の林田市議会議員をはじめ、たくさんのみなさんにお越しいただき、心から感謝申し上げます。
草津の宝である、芦浦観音寺、多くの宝物が幾度となく盗難にあい、草津市には博物館や美術館などの保管するところがなく、今はほとんどのものが、全国各地の博物館などで保管してもらっています。1日も早く地元で、いつでも観る事が出来るような、便利さや機能性を求める経済至上主義的なものではなく、そんな文化的な草津市の風土も培っていかなければならないと思っています。
【芦浦観音寺特別拝観】
◎午前10時~午後3時
◎拝観料300円
◎ボランティアガイドの説明
◎お茶席、詩吟、琴、尺八の演奏
◎問い合わせ
市観光ボランティアガイド協会TEL077(563)3700
Posted by 伊吹達郎 at 23:07│Comments(0)