
2012年11月12日
産業建設常任委員会行政視察研修(高松市)

草津市で大きな課題となっている中心市街地活性化について、全国でも先進地の高松市に行政視察に行って参りました。高松丸亀商店街は高松市の中心商業地区の真ん中に位置する470mの商店街で、地方の商店街として早くから先進的な取り組みがされ、1988年生誕400年祭時に「この賑わいが100年後も続くためには抜本的な改革が必要」と振興組合理事長より提案され、青年会が中心となり、再開発委員会を発足させ、他府県の視察や調査を繰り返し、将来の商店街のあり方に真剣に議論を重ねレポートをまとめて行ったことが出発点だそうです。「みんなの街を、街のみんなでつくる」を合い言葉に地元住民が中心となって第3セクターのまちづくり会社を立ち上げ、そのまちづくり会社がデベロッパーとなり、保留床を取得し再開発ビルを経営し、商店街全体をひとつのショッピングセンターと見立て、業種の隔たりを是正し、商店街全体のテナントミックスを行う事により、タウンマネージメント機能を果たし、街全体の活性化を推進する円陣の役割を担っています。このような民間主導型の市街地再開発は全国でも初の試みで、地権者はまちづくり会社と定期借地権契約を結び土地を貸し、所有権と使用権の分権、オーナー変動地代家賃制をひき、地権者とテナント、まちづくり会社が同じリスクを担い、「お客様満足の向上」という同じ目標を掲げ、街全体の魅力を高めていくことを目指しています。

再開発のコンセプトは、人間中心の再開発、ヒューマンな街!人に優しく、持続可能なコミュニティ、ドーム広場など市民が誇れる場所創り、外からも惹き付ける「人が集う広場」を創出するとともに都心居住を促進し、暮らしに近い機能を充実させ「楽しく、美しく、豊かな」ライフスタイルの創出するコンパクトシティを目指しています。

平成19年のスタート以来、商店街の通行量は増加し、平日、休日とも5万人を越える通行量があり賑わっており、丸亀町壱番街オープン以来従前の約2.5倍の売上げを維持し、空き店舗も減少しているそうです。
草津市のまちなかにも良い手法を取り入れ、コミュニティ豊かなまちづくりの提案をして行きたいです。

Posted by 伊吹達郎 at 23:35│Comments(0)