
2016年05月25日
カキツバタの自生群生地

高島市今津町の「家族旅行村ビラデスト今津」内の平池でカキツバタが見頃を迎えています。大好きな場所で秘境とも言えるこの空間は、時間が止まるそんなところです。多くの県内外からカメラマンが訪れ、にぎわっています。県内最大規模のカキツバタの自生群生地として知られ、2万平方メートルの湿地には3000本以上がみられます。紫色のカキツバタの他にオレンジ色のレンゲツツジや黄色のサワオグルマなども咲き誇り、木々の緑と美しいコントラストを描いていて、最高のフォトポイントとなっています。また、6月5日には自然観察会「カキツバタウォーク」が開かれる予定です。
そんな中、池や沼などに生息し、環境省のレッドリストで絶滅危惧種とされていた水生昆虫のゲンゴロウが滋賀県内で見つからず、滋賀県は、動植物の生息状況をまとめた最新の「レッドデータブック」の中で、初めて絶滅種としました。ゲンゴロウは、滋賀県では1990年代に大津市で確認されたあと生息が確認されてないということで、県は、動植物の生息状況についてまとめた最新の「レッドデータブック」の中でゲンゴロウが絶滅したと考えられるとして初めて「絶滅種」としました。カブトムシを取りにいくときに、ゲンゴロウに遭遇するときがあったので、これからは、気をつけて観察しようと思っています。ゲンゴロウのいなくなった原因として、池などの護岸工事による産卵場所となる水草の減少、水田での農薬の使用、それに外来種のアメリカザリガニやウシガエルによる捕食が考えられています。
Posted by 伊吹達郎 at 23:32│Comments(0)