
2022年10月18日
第40回北方領土視察団2日目

本土最東端の納沙布岬にある北方館と北方領土資料館でそれぞれの館長から北方領土のことについて説明を受けました。
ここから北方領土との距離は3.7kmで、この距離は、関西国際空港の連絡橋の長さと同じだということです。
今日は素晴らしい青空で、北方領土もほんとに目と鼻の先に見えます。ほんと近くです。
北方領土とは、北海道根室市の納沙布岬に連なる島々で、色丹(しこたん)島、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島、歯舞(はぼまい)群島の北方四島からなります。歯舞群島は北海道根室半島の延長線上3.7kmの沖合から北東方に点在する貝殻(かいがら)島、水晶(すいしょう)島、秋勇留(あきゆり)島、勇留(ゆり)島、志発(しぼつ)島、多楽(たらく)島などからなっています。

午後からは北方四島交流センターに移り、根室高校の高校生と勇留島の元島民の85歳の方との意見交換をさせていただきました。勇留島はテニスプレーヤー大坂なおみのおじいちゃんの出身地で有名になりましたが、たくさんの海産物に恵まれ栄えた島だったとのことです。当時小学生で、戦後、ロシアが侵略してきた昭和21年4月18日の深夜にロシア兵の隙を見て根室にたどり着いたエピソードをお聞きし、改めて、現在起こっているロシアのウクライナ侵攻について許し難い行為であり、この影響により、お墓参りにも行けなくなったとのことです。高校生たちも、コロナなら仕方ないけれども侵略で、交流が出来なくなったことはとても悲しいことだと心から残念がっておられました。

今も昔もロシアは変わらぬことをしていると改めて思い、その当事者である人たちの生活や気持ちなどを考えると、胸を痛めますし、現代だからこそ、出来る解決方法で、これらの問題を解消してもらいたい、この視察に参加して、より強く思います。
Posted by 伊吹達郎 at 23:23│Comments(0)