来週、部分月食と金星日面通過!
先週の月曜日、日本中が大騒ぎした金環日食。これをきっかけに、太陽や月、星など天体の動きに興味を持った方も多いのではないでしょうか?先日買った日食観察用グラスを捨ててはいませんか?来週は、また天体ショーがありますよ!
まず、6月4日(月)には部分月食を見ることができるそうです。
部分月食とは、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月にかかってその部分が欠けて見える現象のことで、満月のときに起こるものです。38%、だいたい3分の1欠けてみえます。今回は午後6時59分に始まり、欠けが最大になるのは午後8時3分。終了するのは午後9時過ぎと言われています。日本中どこででも観察することができる今回の部分月食、東のほうでは最初から最後まで観察できますが、近畿地方より西側の地域では月が昇ってくるときにはもう欠けているとのこと。いつもと違う月の出が楽しみですね。なお、月の位置はあまり高くないそうなので、じっくり観察したい方は、南東の空が開けているスポットを探しておいたほうがよさそうです。
さらに、翌々日である6月6日(水)には、金星が太陽面を6時間かかけて通過する金星日面通過も控えています。
日本全国で午前7時頃~お昼1時頃の約6時間観測できます。前回は2004年に起きたのですが、次回地球上のどこかで見られるのはなんと2117年。今回を逃すと今生きているほとんどの人は二度と見ることが出来ません。実は日食よりもずっとレアで絶対に見逃すことの出来ない歴史的天体ショーなのです。金星の見かけの大きさは太陽の1/30程度しかありませんが、普通に星が見える程度の視力があれば、日食グラスでもポツっとしたホクロのような点が見られるはずです。しかも、日本全国で6時間もの間観測でき、時間にかなりの余裕があります。
部分月食はもちろん肉眼でみれますが、金星日面通過は金環日食と時と同じように専用の日食観察用グラスを必ず着用して観察しましょう。
あとは天気です。平年で、近畿地方は6月7日が梅雨入りです。なんとか、金環日食のときのように、その時だけでも晴れてほしいものですね!