8年ぶりに5惑星を一夜に見れます

伊吹達郎

2012年03月02日 18:50




2004年以来、8年ぶりのチャンスです。今週から数日間にわたり、肉眼で見える5惑星すべてを一夜で観察できます。
肉眼で見える5惑星、水星、金星、火星、木星、土星は、容易に観察できるため、古代からその存在を知られてきました。しかし、この5惑星を一夜で見られる機会が訪れるのは、2004年以来のことで、しかも、5惑星がパレードをする今週は、同じ夜空で三日月が半月へとふくらみ、最も明るい恒星であるシリウスとカノープスの姿もよく見えます。
月と7つの明るい天体が一夜で見られるとはいっても、それらが同時に夜空の同じ場所に出揃うわけではありません。この天体パレードを見るのに最も適している期間は、2月28日~3月7日です。天気予報からすると明日の晩がチャンスかもしれません。この時期の夕方には、5惑星の中では見えにくい水星と火星が今年最も明るく見え、またこの時期は、月が夜空に昇っている時間が長く、日没の直後、水星は低い西の空に姿を現し、赤さび色の火星は東の空から昇ります。明るく、黄色っぽく見える土星は、真夜中12時近くに東の空から昇ります。
特に水星を肉眼で捉えるのは非常に難しく、小さな水星は太陽に最も近い惑星であるため、夜間にあまり地平線より高い位置に見えることがないらしいです。肉眼で水星を見つける最善の方法は、まず非常に明るい惑星である木星と金星を見つけることで、この2つは日没から約30分後に、南西の空に姿を現します。木星と金星を結ぶ線を右下へたどっていくと、ほとんど地平線すれすれのあたりに水星が見えます。双眼鏡を使うとかなり明るく見えますが、3月も終わりのころになると、だんだん暗く、見つけにくくなってしまいます。
今夜は曇って、ちょっと無理ですね(xx)
明日、天気になあれ!