ストレステスト
経済産業省原子力安全・保安院は、関西電力が提出した大飯原発3、4号機の再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)について妥当とした審査書の最終案を、保安院の意見聴取会に示しました。一部の委員から反対意見が出ましたが、保安院は原案通り最終評価を取りまとめ、内閣府原子力安全委員会に近く提出する予定です。ただし、地元は再稼働に慎重な姿勢で、了解が得られるかは依然不透明です。
また、東日本大震災で被災した東京電力福島第二原子力発電所が、本日、震災後初めて報道陣に公開され、震災当時から現場を指揮してきた増田尚宏所長は、報道陣に対し、「(大惨事を招いた)福島第一原発と同様の事態まで、紙一重だった」と震災直後の緊迫した状況を振り返った。第二原発とメルトダウンに至った第一原発の距離はわずか約12キロ・メートル。襲来した津波は第一原発の13メートルに対して第二原発は9メートルだった違いが運命を分けたようです。海岸近くにある原子炉を冷却するための海水ポンプの機能が奪われ、原子炉4基中3基が一時危険な状態に陥ったが、外部からの高圧送電線が1回線生き残り、中央制御室で原子炉の温度や水位などのデータが把握でき、必要な対策を見極め、事故4日後の3月15日までに全号機で冷温停止にこぎ着け、放射性物質は外部に漏れなかったそうです。「原子炉の状態をつかめなかった第一原発とは大きく違った」と増田所長は指摘していますが、ただ、復旧までの道のりは険しく、総力戦だったようです。
全国での原発稼働は現在、泊、柏崎刈羽、高浜と3基ありますが、点検のため4月にはすべてのとまってしまいます。国はそれまでに再稼働にこぎつけようとの思いでしょうね。
福井県大飯原発の地元のおおい町はコメントを出していませんが、原発を保有する高浜議会は再稼働推進を、となりの小浜市議会は原発反対を表明しています。30km範囲にのばすと滋賀県にも影響があるだけに、地元の意見を聞いての国の政治判断が注目です。
福島第1原発での保証や除染など、まだまだ、対策が遅れている状態での、再稼働、電気料金の値上げは国民にとって、不安ばかりが残りますね。反対派がいうように、原発がなくても、電気量の確保は可能なのでしょうか?年金のデータもそうですが、本当のデータをしっかり、示してほしいですね!