草津流議会改革

伊吹達郎

2012年01月26日 23:49




議会改革推進特別委員会が開催され、傍聴しましたが、ご指名をいただき、先般に行った行政視察のからの意見を一言だけ発言させていただきました。
議会改革と言えば、流行で議員定数削減、報酬カットというイメージがありましたが、今、その中身が少しずつ変わりつつあります。
確かに地方議員の活動については、なかなか見えにくいところがあります。活動をして成果を出し、それに対する報酬ですので、質の高い活動、成果が市民から求められているということを、しっかり見据えて、その動きが始まっています。
その議会改革の一つの手法に「議会基本条例」があります。全国でも議会基本条例の条例制定は年々増え、2006年の北海道栗山町を皮切りに、07には9件、08には16件、09には50件、10には73件となっています。
もちろん、地域それぞれ千差万別ですが、住民の議会への参加と議員同士の活発な議論を掲げているところが増えているようです。
今迄は、議員の特性や特色だけで、議員個人が首長とやり取りしてきた傾向がありました。これからは、その特性や特色を活かしながら組織として、議会の一員として素晴らしいまちづくりをすすめていく必要があると思います。
国会議員も地方議員も市民のみなさんもみんなが棲み分けができていないのが現状で、市民の多くのみなさんは、物を頼む人だと思っているし、議会内閣制と二元代表制、その違いの認識がまだ不十分な場合が多いと感じます。国会議員と違って、地方議員の本来はそれぞれの地域のためであって、あまり政党色を出さない方がやりやすく、地域地域によって、課題、問題は違うので、より地域の経営の一翼を担うという認識を持って議員活動をすすめ、議員同士が活発な意見を交換することで、議会として、行政とやり取りをすることが大切だと考えます。
わたしたちの会派の党派はバラバラで、ひとつの課題についてにいろいろな角度で意見が飛び出します。
それを話し込むことによって、ひとつの方向を見いだしています。

行政の出す意見に是非をいうだけではなく、市民の意見に耳を傾けながら、議員同士が議会として提案していけるよう、条例制定を急ぐよりも、議員間で、その土壌をつくりあげていくことが必要で、その役割は、われわれのプロジェクトでもありますので、今後も力を傾注していきたいと思います。