「お茶の宝石」朝宮茶の茶摘み

伊吹達郎

2017年05月06日 23:36



「お茶の宝石」と言われる滋賀県甲賀市の朝宮茶の茶摘みのお手伝いをさせていただきました。
隊友会でお世話になっている方のお誘いで「出品茶の摘み子」という貴重な体験をさせていただきました。


「出品茶」とは、茶生産農家が、関西茶品評会や全国品評会に出品されるお茶のことで、朝宮茶は、それらの品評会で毎年上位入賞しています。その秘密の一つが市長をはじめ、この地域の皆さんが協力して茶摘みするところで、みんなで一斉にバスやワゴン車で分乗して、茶園を廻る方法には感心しました。というにも、このコミュニケーションづくりがお茶を通じて、まちづくりにも繋がることを確信しました。


初心者ということで、丁寧に茶摘みの仕方を教えていただきました。お茶の芽を「一芯二葉」丁寧に摘み取ります。その後も、いろいろな地元の方々とふれあいながらの茶摘みはとても楽しいものでした。


山をどんどん登って行くと、一面茶園が広がる空間に出ました。朝宮は標高400m程の山間部で昼と夜の気温差が激しく、また霧が発生しやすい気候風土がお茶の栽培に適しており、日本でも最上質の香りがよく美味しいお茶が生産されているとのことです。
茶の歴史は古く、およそ1200年前の805年に伝教大師最澄が唐よりお茶の種子を持ち帰り、比叡山山麓に蒔いたのが始まりとされています。朝宮茶の始まりは、その後、畿内並びに近江、丹波、播磨に茶を植えさせ、これを献上させたとあり、朝宮茶は古くから日本五大銘茶「朝宮、狭山、宇治、静岡、大和」のひとつに数えられており、お茶の愛好家では一番人気のあるお茶だそうです。


岩永甲賀市長とも久しぶりの再会で、ワイワイ茶摘みをさせていただきました。
特に朝宮の新茶は「お茶の宝石」とも言われ、最高級の”お茶の香りとコク”があるとのことです。
親切に教えていただきました関係者の皆さん、機会を与えていただきました皆さんに感謝申し上げます。
今日、摘んだ茶葉で、良い成績が出ることをこころより祈念いたします。