浪江町、南相馬市小高区視察
地震津波原発事故被災地の「いま」を確かめる現地視察に参加しました。
まず、浪江町に参りました。現在も避難指示がでておりましたが、浪江町には9時から16時まで、昼間に立ち入り出来るようになりました。しかし、宿泊はできません。また、15歳未満の子どもや妊婦は入らないように言われています。町内は、帰宅困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に分けられ、帰宅困難区域は年間積算量が50ミリシーベルトを超えるおそれがある地域で立ち入りが制限されていて、居住制限区域は同量が20ミリシーベルト超え、立ち入りを控える、避難指示解除準備区域は同量が20ミリシーベルト以下で早期帰還に向け、復旧や除染事業を進め、環境整備を進めて行くところとなっています。
福島第1原発に近い、3.11のまま、手のつけられていない請戸地区に行きました。
通れる道は限られていて、入口には必ず検問所があり、許可証がないとはいれません
津波で運ばれた舟や車はそのまま
がれきもそのまま
地震と津波で形が残った家も壊れたまま
がれきの間から福島第1原発がみえてきました
福島第1原発に最接近
線量計では0.4マイクロシーベルト/h
小学校も当時のまま、ランドセルなどもそのまま、子ども達は、先生の判断がよく、かなり離れた山に駆け上がり、奇跡的に全員無事だったそうです。
市内にはりると、地震で倒壊した家、屋根にはホワイトシートがかぶされています。
鉄道も止まったまま、草だらけです。
人が誰もいない商店街
市内の線量計では1.157マイクロシーベルト/h
浪江駅も草だらけ
町内には放射線表示が至るところにあります
出るときも、検問所があり、スクリーニングをうけるときには、所定の場所へいかなければなりません
原発より20km30km地点、市町の境界にはパトカーがスタンバイしておられます。
南相馬市小高区では国道6号線まで津波がきました。6号線より海よりは、家が流され、家が壊されて住めません。6号線より山側は家は流されることはありませんでしたが、地震で家が倒壊し、運良く家が残っても、放射線量が高いため、人が住むことができません。
海岸沿いに除染時のガレキやゴミが土が置かれています。いたるところにガレキが積んでおいてあります。
津波でテトラが散在したまま
松林も2本だけ、その1本も枯れてきました
崩壊した堤防を直し、新しい防潮堤をつくっています
南相馬市小高区役所にて住民の方と意見交換会
この地区で営業しているお店はガソリンスタンド2店と役場だけです
まっすぐだった道も地震のため曲がってしまっています
仮設住宅
病院では医者不足、看護士が集らないということで半分くらいに稼働となっています。牛丼のチェーン店もあるのですが、日本一高い時給(1500円)だそうです。元の町の姿に戻ることはおそらく無理な地域もあります。住民の方々、人の住んでいない町をみて、どう思われるのか?この現状をいろいろなところに伝えてほしいということです。取り敢えず写真をアップさせていただきました。