琵琶湖のルール

伊吹達郎

2014年02月09日 23:23



今日は予定されていたSBC(新堂学区学童ベースボールクラシック)が再び延期され、笠縫東ヤンキースの子ども達と走ったり、ストレッチしたりと楽しみました。その後、晴れ間も見え始めたので、コハクチョウに出会いに琵琶湖までランニングしました。草津湖岸に到着すると、コハクチョウの姿が見えないので、今日は来てないのかなあと「草津湖岸コハクチョウを愛する会」の方にお聞きすると、来てますとのこと。よく見ると2羽のコハクチョウの顏が石垣から見えました。湖岸に近づきすぎていて、石垣で隠れていたのです。「しばらく、驚かされて来なかったんですよ」とお話を聞いていると、2隻のウェックボードを楽しむボートが草津湖岸に近づいてきました。すると、ほとんどの水鳥達が一斉に飛び立ちました。2羽のコハクチョウ達も様子を見ながら飛び立ってしまいました。


草津湖岸にたどり着いて、10分も経たない間の出来事で、驚きました。琵琶湖はラムサール条約に指定された沼沢地です。ラムサール条約とは湿地の保存に関する国際条約で水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で、制定されました。また、県では、滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例を施行し、いわゆる琵琶湖ルールで外来魚のリリース禁止やレジャーボートの規制をかけています。第12条では規制水域の設置や第19条ではレジャー利用者は、琵琶湖においてレジャー活動を行うに当たっては、水鳥の営巣地その他の水鳥の生息地の保全に配慮するよう努めなければならない。など定められています。特に冬場は水鳥にとって大切な季節です。この期間だけでも、厳しく規制をかけたないと取り返しのつかないことになるかもしれません。わざと驚かせて、映像を撮ったりする報道機関もいると昨年は新聞記事にもなっていました。人と自然のとの共存、いつまで草津湖岸に水鳥達が来てくれるのでしょうか?コハクチョウの南限の地、草津湖岸のこの冬景色は10年後はどうなっているのでしょうか?もうすぐ北帰行、明日、また草津に帰ってきてくれるでしょうか?